クリスマスのるさんちまん

クリスマスとは何ぞや
我が隣の子の羨ましきに
そが高き窓をのぞきたり。
飾れる部屋部屋
我が知らぬ西洋の怪しき玩具と
銀紙のかがやく星星。
我れにも欲しく
我が家にもクリスマスのあればよからん。
耶蘇教の家の羨ましく
おるがんの唱歌する声をききつつ
冬の夜幼なき眼に涙ながしぬ。 (萩原朔太郎「クリスマス})


普通の一軒屋で、自分の家の外壁やベランダなどにクリスマスのイルミネーションを飾っている家をいつごろからか見かけるようになった。
なんだか自分の家は幸福なんですよ、ほら暖かい団欒に包まれていますよとことさらに
他人に向かって誇示してるような気がしてしまうのは、暖かい家庭とは無縁の独身男のやっかみか。

家の中だけでやってりゃいいのによ。